怒りの炎を十分に吐き出させる:移行済み

怒りをぶつけてくる人の話を聞くことは、とても難しく
厄介なものです。


誰にとっても嫌なものではないでしょうか。


ところで、怒りが頂点に達している人、感情的な言葉が
止まらない人に、絶対にしてはいけないのは「言い訳」
することです。


なぜなら言い訳をすると、相手は「責任逃れしている」
と受け取ったり、「自分が気分を害したことに対する
謝罪はないのか」などと思うものです。


そして、「自分の話を遮られた」という不満から、
怒りがさらに大きくなります。


怒っている人の話を聞く場合、大切なのは「共感」と
「うなずき・相づち・繰り返し」。


しっかりとしたうなずきと相づちを行い、話の
ポイントを繰り返しながら、こちらが相手の話を
理解しているのだということをわかってもらう
わけです。


そして相手が話しているうちは、余計な言葉がけや
質問をしないように気をつけ、気持ちの「主訴」に
対して謝罪することが大切です。


なお怒っている人に対しては、
「ゆっくり、低い声」でうなずきや相づちを行う
ことが重要なポイントです。





怒りの気持ちをぶつけてくる人というのは、怒りを
どうにかしたい、この怒りをわかってほしい、
と思っています。


聞く方ももちろん苦しいのですが、話す本人が一番
苦しんでいます。


人の怒りの気持ちの奥には、話を聞いてもらえない
こと、自分がないがしろにされたことへの悲しみや
失望、焦燥、不安、恐怖など様々な思いが混交している
ため、その苦しみから無意識に自分を守ろうとして、
つい相手を攻撃してしまいます。


そのような人に対して反発モードになって反論すると、
「話を聞いてもらえない」と思われ、さらにヒート
アップしてしまいます。


だからこそ、その人の怒りの気持ちに「共感」を示す
ことが大きな意味を持ちます。



参考図書:『1分で信頼を引き寄せる
「魔法の聞き方」』
     (渡辺直樹著、朝日新聞出版)



お読みいただきありがとうございました。

コメント

LINE Official アカウント登録

友だち追加

ソーシャルボタン

このブログの人気の投稿

“焦り”につけ込む商法(移行済み)

感情とうまくつきあう(移行済み)

優先順位をつける(移行済み)