欲しがらない、怒らない、愚痴をいわない

仏教の教えのなかに「懺悔文(ざんげもん)」という、
短いお経があるそうです。


たった28文字でありながら、そこには人生を幸せに
生きるヒントが盛り込まれているといいます。


我昔所造所悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋痴(かいゆうむしとんじんち)
従身口意之所生(じゅうしんくいししょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)


これを自分なりの解釈で説明すると、
幸せな人生を送るためには、欲張らないこと、
怒りを鎮めること、愚痴を言わないことが肝要です。


そして、自分に起こった、良いこと、悪いことも含め
すべてのことを、ありのままに受け止めます。


そのうえで、行動、言葉、考えを前向きにします。


でも、これはなかなかできません。


そうした時は、まだ未熟だなと振り返ります。


そして、また、新たな気持ちで前向きに生きていき
ます。



ところで、この懺悔文に出てくる「貪瞋痴」とは、
仏教でいうところの3つの毒のことで「三毒」。


そして「貪」はむさぼること。


人のものをほしがったり、必要以上に手に入れようと
すること。


「瞋」は、怒りに任せてわれを忘れること。


そして「痴」は、愚痴をいうこと。


仏教の教えでは、「これらをやめよう」といっている
わけです。


たとえば、ないことに目を向けるのではなく、「いま
あるもの」に目を向け感謝すると、「どうしてない
のか」という不平も起こらない。


落ち着いて前向きに行動すると、まわりの人も影響
され、みんなで協力しあえるようになり、みんなが
幸せになっていくということです。


仏教の理想は、みんなが幸せになることだといいます。


そして、みんなが幸せになるには「貪瞋痴」をやめる
ことが大切だという考え方です。


参考文献:『日常の中で悟りをひらく10の徳目』
(南泉和尚著、ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)


最後までお読みいただきありがとうございました。

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