TOCイノベーションプロセス:3つの前提から構築されたE4V(移行済み)

TOCイノベーションプロセス「E4V(Eyes for Value)」
は、次の3つの前提から構築されたものです。

・ どんなに優れた商品・技術でも、お客様に
 価値をもたらさなければ、世の中に
 イノベーションを起こすことはできない

・ どんなに価値ある商品・技術でも、お客様に
 その価値が伝わらなければ、世の中に
 イノベーションを起こすことはできない

・ どんなに優れた価値ある商品・技術でお客様に
 その価値が伝わっていても、多くの人の助け
 なしには、世の中にイノベーションを起こす
 ことはできない


優れた商品・技術だけでイノベーションが
起こせないということは、多くの方の共通認識と
いえるかもしれません。


優れた商品・技術であったとしても実際にうまく
いかないほとんどの理由は、それが必ずしも
お客様に価値をもたらしていないからです。


同じく、たとえ本当は優れた価値があったと
しても、その価値を世の中が理解できるとは
限らないもの。当然といえば当然の話で、
イノベーティブな商品というのはいままで
世の中になかったものだからです。


つまり必然的に、世の中がその価値をきちんと
理解することは難しいわけです。



たとえ優れた価値ある商品・技術で、
その価値が世の中に広く伝えられたとしても、
それだけでイノベーションが起こせるわけでは
ありません。


イノベーションを起こすには、外部から
資金援助を得たり、世の中の既成概念を
変えたり、ときには政府の規制にさえ
チャレンジする必要があり、多くの人や組織の
支援が必要になります。


実際のところ、イノベーションを実現するため
には3つの壁があることをは指摘します。


それは、①価値を創る、②価値を伝える、
③実現への道のりを創るという壁。


そして「価値を創る」壁よりも「価値を伝える」壁は
ハードルが1ケタ高くなり、さらに「実現への
道のりを創る」壁はもう1ケタ高くなります。


壁をひとつ乗り越えるたびに必要な資金も増え、
難易度も上がり、より多くの人々や組織の
支援が必要となっていくものだからです。



参考図書:『優れた発想はなぜゴミ箱に捨てられる
のか? 限界を突破するTOCイノベーションプロセス』
     (岸良裕司著、ダイヤモンド社)



最後までお読みいただきありがとうございました。

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