自分は人より優れている、を捨てる(移行済み)

平日、朝早くからお寺で行う掃除の会に
集まるのは、向上心のある方や、なにか
変化のきっかけを求めている人など、
さまざまな目的を持つ人々です。


初めて参加する人は、緊張とともに新鮮な
気持ちで掃除することになります。


また会社勤めをされている方も多く、
職場での自己の向上を目指している方も
少なくありません。


そういう方は普段から厳しい競争に
さらされているためか、人より多く落ち葉
を集めよう、人より多くの場所を磨こう、
という意識が出てしまうそうです。



たしかに、ビジネスには競争がつきもの。


「他社より売り上げを上げる」「同期のなかで
トップの受注成績を出す」など、“敵に勝つ”
という考え方が求められるものでもあります。


とはいえ、掃除にまでその思考を持ち込んで
しまっては、せっかくのお寺の掃除が
もったいないということになります。


本来、掃除には「敵」も「目的」もないわけです。


大切なのは、自分自身の「いま、ここ」に集中
すること。


そして、日々の仕事でクセになってしまった
競争心や虚栄心は、落ち葉とともに掃き捨て
てしまう。


それもまた、掃除というよき習慣がもたらして
くれる効果です。



参考図書:『掃除道入門 SOJI-DO こころを磨く、
      世界を磨く掃除の教え』
(松本紹圭著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)



最後までお読みいただきありがとうございました。

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