「生産性」の再考(移行済み)

日本では長いあいだ、多くの人手と長い労働時間を
かけることによって利益を増やそうとしてきました。


ところが近年は労働力不足を背景として、この点を
見なおし、生産性を高めることに意識が向けられる
ようになっています。


生産性とは、つぎ込んだ労働力に対してどれだけの

ものを生み出せたか、という割合のことです。


この計算の分母に当たる労働力を増やせば、生産性
の値は小さくなります。


逆に減らせば、生産性の値は大きくなります。


同じものを同じ時間でつくるときのことを考えて
みる。




10人でつくるのと5人でつくるのをくらべたら、当然の
ことながら5人でつくったほうが生産性は高いと言え
ます。


また、Aさんは3日かかった仕事をBさんが2日で終わら
せたとするなら、Bさんのほうが生産性は高いことに
なるわけです。


労働人口の低下や、日本の国際競争力の低下は、
すぐに解決できるものではありません。


とはいえ、利益を上げていくことは重要です。


そこで必要となってくるのは、残業などの労働時間を
多くして成果を増やすのではなく、働く人がそれぞれ
スキル向上などを通して生産性を高めていくことに
なります。


効率を高め生産性を上げることで1人ひとりの労働
時間が短縮され、仕事と生活の調和を図るワーク
ライフバランスを整えることもできます。


つまり働き方改革が目指そうとしているのは、いまの
時代に即した方法によって生産性を高めることに
なります。



参考図書:『最新ビジネスマナーと
      今さら聞けない仕事の超基本』
    (石川和男監修、宮本ゆみ子著、
     朝日新聞出版)




お読みいただきありがとうございました。

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