仕事が早く終わる人は記録に頼り、終わらない人は記憶に頼る(移行済み)

記憶に自信を持っている人は、メモを取らなくても
覚えられると思っています。


人は忘れやすい生き物なのです。自分の記憶力を過信
するのは禁物です。 


だから、「たいしたことではない」という認識がある
ことや、「時間が空いたときにやっておいて」と
言われたことなど、優先順位の低いものはすぐに忘れて
しまうことになるのです。


あるいは「これくらい覚えていられるだろう」と思って
いたにもかかわらず、すっかり忘れてしまってあとから
慌てるなどということもあるかもしれません。


しかし仕事が早い人ほど、なんでもかんでも記録を
取ります。


つまり、自分の記憶力をあてにしていないということ。


そして記憶することには、次のようなメリットが
あります。



1. 集中力がアップする

たとえばA社に提出する見積書を作成しているときに
ふと、「来月には台湾出張がるから、パスポートを
更新しなくてはならない」と思い出したとします。


しかし人は一度気になりはじめると、そのことが
頭から離れなくなって集中力が落ちてくるものです。


でも、すぐ手帳に「来週○日、パスポート申請」と書
いてしまえば安心して忘れることができ、目の前の
仕事に集中できるわけです。


2. 仕事が中断しない

迷いながら企画書を作成しているときに、上司から
別のお客様の動向について質問されたため作業を
中断。


上司の質問に答えていたら、あっという間に30分が
経過。


ようやく話が終わって作業を再開しようとした
ものの、「あれ、どこで迷っていたのかな?」と
わからなくなってしまうようなことがあります。


そんな場合も、上司の質問に対応する前に
「○○は△△か□□か」などと、自分が迷っている
ことをちょっとメモ書きしておくことが大切です。


そうすれば、すぐに思考を元に戻せるからです。


3. 失敗を活かすことができる

「どんな失敗をしたか」を記録しておけば、次に
活かすことが可能。


たとえば人数が少なかったためにミスが起きて
しまったとしたら、同じような仕事が入ってきた
ときに前回の失敗の記憶を見なおすことが
できます。


そうすれば、「前回もこの段階で失敗していたな。
今回はスタッフを2人増やして進めていこう」と
いうように、同じ失敗を繰り返さずにすませる
ことができるわけです。


4. アイデアを生み出すことができる

仕事のアイデアは、ふとした瞬間に浮かぶもの。
ところが「あ、これはいいアイデアだ」と喜んで
いるうちに記憶が消え、2度と思い出せなくなって
しまったりすることもあるでしょう。


もし、そのアイデアに何百万円、何千万円の価値
があったとしたら…。


そんなことを防ぐためには、紙にでもスマホに
でもなんでもいいので、メモして記録しておく
ことが大切だということ。


なお、記録する場所は1か所にまとめる。


また、1冊のノートに全て時系列で書いていく
のが、もっともシンプルで効率がいいです。


日付と照合すればすぐにわかるため、情報を探す
時間もかからないわけです。



参考図書:『仕事が早く終わる人、いつまでも
      終わらない人の習慣』
     (吉田幸弘 著、あさ出版)



最後までお読みいただきありがとうございました。

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