「これでいいのだ」…思い通りにならないことを知る(移行済み)


現実問題として、掃除には終わりがありません。


落ち葉は掃いても掃いても落ちてくるので、
掃こうと思えばどこまででも掃けるわけです。


しかし一日中、掃除だけをしているわけにも
いきません。


つまり、どこかで「これでいいのだ」と自分なりに
区切りをつける必要があります。


掃除だけでなく、あらゆるものごとに完璧は
ないものです。


そのため完璧主義になると、理想と現実が
大きくずれてしまい、ちょっとしたことで燃え
尽きてしまう危険が高まるのだといいます。


だとしたら、生きづらさが増したとしても
当然のことです。


しかし掃除を行うことは、「これでいいのだ」と
区切りをつける練習になります。


完璧を目指すのではなく、自分なりの基準を
つくることで、「これでいいのだ」という満足
した生き方ができます。



掃除は、思い通りにならないことの連続です。


梅雨の時期はカビの対策をする必要性が生じ
ますが、とはいえ季節や天気に文句を言っても
仕方がありません。


また、雑草や害虫も知らず知らずのうちに
増えていくでしょうが、彼らの活動を
コントロールすることなど不可能です。


しかし、たとえ自分にとって好ましくない
状況が訪れたとしても、こころを乱さずに
現実に向き合う必要があります。


自然環境だけでなく、人間関係もまた思い通り
にはならないものです。


たとえばお寺の掃除にも、大企業の会社員から
大学生までさまざまな人たちが集まるそう
ですが、そこでは普段慣れ親しんだ
コミュニケーションは通用しないわけです。


なぜなら、自分を気にかけてくれる部下や
友だちはいないからです。


だからこそ、思い通りにならない人間関係に
抵抗するのではなく、周囲に合わせて順応
しなければいけないわけです。


私たちの世界は、「思い通りにならないこと」
ばかりです。


掃除をしながら、「思えば我が人生、思い通り
にならないことばかりであった」と知らされる
ことが多いことに気づきます。



参考図書:『掃除道入門 SOJI-DO こころを磨く、
      世界を磨く掃除の教え』
(松本紹圭著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)



最後までお読みいただきありがとうございました。

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