【組織が機能不全を起こす2大要因】(移行済み)

韓非は、組織が機能不全になる最大の要因は2つだと
繰り返しています。


1. 働いていない者、不正をする者が利益を得ること

2. 正しい指摘をする者、きちんと働く者が損をする
  こと


魏(ぎ)の西門豹(せいもんひょう)という人物は、
誠実・勤勉・無私に、ある都市を統治したそうです。


ところが王の側近に冷淡だったため、職を剥奪される
ことになりました。


韓非には、そのことに関する故事が紹介されています。


「昨年、わたくしは殿のおためになるように鄴
(ぎょう)を治めたのですが、殿にはわたくしの官印
を取りあげられました。

今年はわたくし、殿の側近のためになるように鄴を
治めましたが、それで殿はわたくしにお辞儀をなされ
ました。

わたくしにはとても治めることはできません」



組織の歪みが原因で、正しく働く者が冷遇され、
誹謗中傷さえ受ける。


そして、組織のなかで権力者に媚びへつらう者が、
優秀な者だと偽って評価されていく。


そんな状態では目標達成どころか、人々はまともに
働く気をなくして当然です。


だからこそ韓非は、「間違った評価が組織や集団の
実行力を破壊する」としたわけです。



参考図書:『人を自在に動かす 武器としての「韓非子」』
     (鈴木博毅著、プレジデント社)



最後までお読みいただきありがとうございました。

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