相対的に「直感」が重要な時代(移行済み)


論理と直感をバランスよく使いこなすためには、
重要なポイントがあります。


それは、どのような局面において、直感と論理の
どちらを意思決定に用いるべきかという意思決定、
すなわち「メタ意思決定」。


これを間違えてしまうと、論理思考で有効な答えが
出せる局面で、直感を用いて的外れな回答を出して
しまったり、創造的な解が求められているのに
論理を用いて陳腐な回答を出してしまうという
ようなことになってしまうということです。


そして、そういう意味において有力なのが
ニュータイプ。


なぜならオールドタイプがかたくなに論理的で
あろうとするのに対し、ニュータイプは状況に
応じて論理と直感をしなやかに使い分けるから
です。


だとすれば気になるのは「論理」と「直感」を
使い分ける際の判断の立脚点ですが、そのことに
ついては2つの着眼点が提示されています。


1つ目は、先述した「役に立つ」と「意味がある」と
いうフレーム。


「役に立つ」という方面でパフォーマンスを高めたい
なら、主軸となるのは「論理」。


一方、「意味がある」方向でパフォーマンスを
高めたいのであれば、センスに代表される「直感」が
決め手になるということです。


2つ目は、「希少なものと過剰なもの」という対比。


「希少なもの」の価値は高まり、「過剰なもの」の
価値は減るため、「論理」と「直感」を比較してみた
場合、双方が生み出すものが「過剰なもの」なのか
「希少なもの」なのかを考えることが必要になるわけ
です。



「過剰なもの」が「論理と理性」によって生み出されて
いるのに対し、「希少なもの」は「直感と完成」に
よって生み出されていることがわかります。


つまり現在の世界において「希少なもの」を生み出し
たいのであれば、「直感と完成」を駆動せざるを
得ないということ。


かつて、ここに「過剰なもの」として挙げられている
項目は「希少なもの」でしたが、今日ではその関係が
逆転し、かつて希少だったものはことごとく過剰に
なりつつあるといえます。


だとすれば、依然として論理だけに主軸を置いて
意思決定をはかろうとするオールドタイプの思考
様式を続けていたのでは、すでに過剰になっている
ものを生み出すことになり、必然的に人材と組織の
コモディティ化を招くことになります。



参考図書:『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く
      24の思考・行動様式』
     (山口 周 著、ダイヤモンド社)



最後までお読みいただきありがとうございました。

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