実行の基本は、「部下を詳しく知ること」(移行済み)

韓非は、君主が組織を正しく動かす秘訣をどう考えて
いたのでしょうか?


たとえば3人の王がそれぞれ異なる課題を持っていた
とき、どんな対策が必要だったのでしょうか?


そのことについて著者が引き合いに出しているのは、
『韓非子』の「難三編」。


3人の王に共通した指摘を求めたとき、彼はただ
ひとつ、「下々を知れ」を挙げているというのです。


”「下々のことがよくわかっていると物を見る目は
くわしくはっきりし、物を見る目がくわしくはっきり
すると賞罰も正しく行われ、賞罰が正しく行なわれる
と国も貧乏ではなくなってくる。(中略)

そこで、一つの答えで三人の公がともに災いを
まぬかれるというのは、「下を知れ」という言葉だ、
と言うのである」”(『韓非子 第三冊』「難三」)



「部下が現在、どんな仕事をしているのか」「その仕事
は、成果にどのように関係しているのか、いない
のか」、これらを精密に理解すれば、リーダーの問題
の多くは解決してしまいます。


そこで、明日から自らのリーダーシップを改革したい
のであれば、「その仕事の意義、成果や結果への
関連性はあるのか否か。


部下の仕事のなかの、なにをほめてなにを叱れば成果
が増えるのか」と、まずは部下の仕事を精密に理解する
ことから始めるべきです。


韓非は、「リーダーシップの第一は、下々を知ることだ」
と喝破したといいます。


すなわち君主自身が、まず部下をより精緻に理解する
こと。


それこそが、成果を変えるということです。



参考図書:『人を自在に動かす 武器としての「韓非子」』
     (鈴木博毅著、プレジデント社)



最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

LINE Official アカウント登録

友だち追加

ソーシャルボタン

このブログの人気の投稿

“焦り”につけ込む商法(移行済み)

感情とうまくつきあう(移行済み)

謝罪がトラブルを大きくする?(移行済み)